頬に黒い斑点がないスズメ。人家より林や森を好む。

最も身近な野鳥。人家に巣を作って繁殖する。ヒナはある程度すると独立し群れを作るが、冬を超えられるのは半数に満たない。冬にふくらんだ姿は「ふくらすずめ」の愛称で人々に人気。

頭が灰色で、胸に黒い模様を持つスズメ。世界的に分布するが日本には迷鳥としてしか生息しない。

胸や羽に白と黒の縞模様を持つセキレイ。林などを好む傾向があり、日本では旅鳥であまり見ることができない。鳥取県岩美町で初めて観測されたことが名前の由来。

顔からお腹が黄色いセキレイ。キセキレイと良く似ているが地鳴きが異なる。旅鳥で北海道や沖縄などで観測されるがその数は少数である。

その名の通り頭まで真っ黄色のセキレイ。日本では滅多に会うことはできない。

お腹が黄色いセキレイ。ハクセキレイなどと比べ上流域の川に生息するが、冬になると市街地の公園や下流域でも見られる。ハクセキレイと同じく尾羽を振りながら歩く。

市街地でもよく見られる人懐っこい鳥。尾羽を振りながら地面を歩いていることが多い。通称、駐車場爆走鳥。

ハクセキレイよりやや体が大きく頭や背中が黒い。日本固有種であるが近年ハクセキレイに分布域を奪われつつある。

銀色がかった姿が美しいムクドリ。日本では冬鳥または旅鳥として一部の諸島などでしか見られない。他のムクドリの群れとよく混ざっている。

公園でもよく見られる小鳥。昼は単独か数羽でいることもあるが、夕方になると群れで電信柱などに留まっていることが多い。昆虫や木のみ、果物などを食べる。

ムクドリより小さく、クリーム色の頭に大きな茶色いほっぺを持っている。ムクドリと比べ木の上にいるのが好き。

お腹は白く、灰色の頭と羽先の黒色が特徴的なムクドリ。日本では数少ない冬鳥または旅鳥で、本州中部以南〜九州の一部地域などに生息する。他のムクドリの群れとよく混ざっている。

まるで星空のような見た目のムクドリ。数少ない冬鳥として現在は日本各地の農耕地などで観測例がある。よくムクドリの群れに混ざっている。

全国の林や公園でよく見られる中型の鳥。ヒーヨヒーヨと大きな声で鳴くので少しうるさいのが玉にキズ。秋になると群れを形成して南下する個体もいる。

その名の通り頭のてっぺんが白いヒヨドリの仲間。日本では一部地域でのみ留鳥として生息する。ヒヨドリより美しい歌声を持っていると言われている。

トンガリ頭を持つシジュウカラの仲間。シジュウカラと比べると胸に黒いネクタイはない。日本各地の標高が高い山に住み、ツピンツピンツピンと早い周期で鳴く。

日本各地にいるお腹がオレンジの小鳥。山地の林などでニーニーニーと鳴いて飛び回っている。エゴノキの実を足で押さえて器用に種を取り出す。

高い山に住むシジュウカラよりやや小さい鳥。キツツキのように自分で木に巣穴を掘る。

全国的にいる胸に黒いネクタイを持つ小鳥。樹木のある公園などでよく見られるが市街地にも出てきてツピツピツピとさえずっている。繁殖期にはヒナが親に餌をねだり大きな声で鳴いている姿がよく見られる。

羽の一部に青い模様持つおしゃれなカラス。ドングリが好きで喉に貯める袋があり、木のすき間に隠したりもする。ジェーイと大きな声で鳴き地上や木々を跳ねるように移動する。

瑠璃色とオレンジの姿が美しいカラス。現在では暖かい地域のとある島にしか生息していない。かつて美しい羽を狙われ人間に乱獲されたりした。

水色の長い尾をもつカラスの仲間。本州中部以北に生息し、林だけでなく市街地でも見られる。美しい姿をしているがカラス科だけあって鳴き声は評判が良くなく、「だみ声紳士」や「悪声美人」などと呼ばれてしまうこともある。

白と黒のコントラストが特徴のカラス。カチカチと鳴くのでカチガラスとも呼ばれる。かつては佐賀平野のみに生息していたが近年生息域を広げている。羽先には金属のような青い光沢があり美しい。

体に白い斑点があるカラス。北海道・本州・四国の高い山に生息する。ハイマツの実が大好きでその種を食べる。また冬に備えて食べ物を隠しておく貯食を行う。海外ではナッツクラッカーとも呼ばれる。

全国各地で見られる身近なカラス。ハシブトガラスと違い河川敷や農耕地で地上を歩き採食することが多く、ゴミはあまり漁らない。

都市部でも身近なカラスだが山地や高山にも生息する。早朝によくゴミを漁ることも多い。ハシボソガラスよりも嘴が太く、地面を歩くよりは高所に留まっていることが多い。

メジロと同じく白いアイリングを持つが、さらにそのまわりを黒い三角形の模様がある。世界的にも一部の諸島にしか生息していない。

全国の林や公園、住宅地でも見られる緑色のすばしっこい小鳥。目の周りに白いアイリングを持ち、チィチィと鳴きながら木々を飛び回っている。昆虫も食べるが花の蜜が大好き。鶯餅がこの色をしているので、メジロをウグイスだと誤解している人が多い。

柄長。ひしゃくの柄のように長い尾羽が特徴。山林や自然公園などの木々を群れで飛び回っている事が多い。ジュリリと鳴く。北海道には頭部全体が白い亜種シマエナガが生息しており通称「雪の妖精」と呼ばれている。

オオモズと見た目は似ているが、さらにひとまわり大きな日本最大のモズ。全長30cmを超え尾羽も長い。日本では冬鳥またはまれな旅鳥で各地で観測例はあるがほとんど会うことはできない。

灰色と黒色をしたひとまわり大きなモズ。日本では旅鳥または冬鳥で北海道などで見られるが九州でも観測例がある。モズ同様はやにえも行う。

モズより少し小さく目が大きい。青灰色の頭が特徴。近年繁殖数は減り絶滅危惧種となっている。

背中が赤茶色のモズ。かつて日本で多く見られていたが、近年、数が激減し絶滅危惧種となった。もし夏に「ギチギチ」という警戒音を聞くことがあればすぐにその場を離れよう。

全国の平地や河川敷、農耕地などでみられる小鳥。小鳥なども捕食し小さな猛禽類とも呼ばれる。漢字では百舌と書くように様々な鳥の鳴き真似がうまい。尾羽を無限大の形に回しながら高い場所から獲物を探している。捕まえた昆虫や小鳥を枝に突き刺し保存する「早贄」の習性がある。

歌舞伎のような顔に白い頬が特徴の、全国的に生息する小鳥。開けた平地や林の木のてっぺんで天を仰ぎさえずっている事が多い。鳴き方にはバリエーションがあるが、昔の人はこれを一筆啓上仕り候と聞きなした。

頬が赤いホオジロの仲間。北海道や本州の高地などに生息するが冬になると温かい地域に移動する。

喉元と後頭部が黄色いホオジロの仲間。冬鳥で主に西日本の平地や山地の林、公園などで見られる。興奮すると冠羽が逆立つ。エレガンスを持つ鳥と言われる。

夏鳥。日本三鳴鳥。オスは青色の羽の非常に美しい姿をしており「幸せの青い鳥」とも呼ばれる。鳴き声もキビタキに似た美しい声で鳴くが、オオルリは終わりにジジッと付くのが特徴。渓谷や山地の林などに生息し、目立つ木の上でさえずっていることも多い。

日本三鳴鳥。その名の通り、馬のような大きな声でヒンカララと鳴くが、体はとても小さい。渓谷や山地の笹のある林などに生息する。さえずるとき以外は地上で生活することが多い。