夏鳥。夕方あたりから活動を始める夜行性でガ類や甲虫類を主食としている。「ホーッ ホーッ」と一定のリズムで鳴いたり、速いテンポで鳴くこともある。フクロウ類と会ったときは、夜でもわずかな光で行動ができる彼らにライトやストロボを当てないようにしてあげよう。

木の葉のように小さいミミズク。日本で見られるフクロウの中では最小クラス。夜行性で他のミミズク同様黄色く大きな目を持っている。主に夏に北海道〜九州北部の森林で見られる。鳴き声がブッポウソウのものだと勘違いされてきため「声のブッポウソウ」と呼ばれる。

コノハズクより一回り大きいミミズク。目は瞳が黒で、その周りが橙色をしており、留鳥である。全国の平地から山地のよく茂った林に生息しているとされ、こちらはボーゥボーゥボーゥと竹筒を吹いたような声やミャーと鳴いたりする。

お腹まわりに虎柄というより長い羽角と橙色の目が特徴の中型のフクロウ。全国の森林に局地的にいるとされるが、繁殖は本州中部以北で行う。ポーォとゆっくりしたリズムで繰り返し鳴く。冬には暖かい地域に移動し、竹藪や樹上を1羽から複数羽でねぐらにする。

小さな羽角と黄色い目を持つ中型のミミズク。顔が丸く見えることもありダルマのような体型をしている。冬に全国の農耕地や背の低い草地などで見られる。夜行性ではあるが日中でも活動し草原で見られるので比較的遭遇しやすい。「野ネズミハンター」の異名を持つ。

羽を広げると2mにもなる世界最大のフクロウ。北海道東部などの極東地域、海岸や河川、湖沼の近くの林にしか生息しない。主にサケ科の魚を食べるがカエルなども捕食する。世界的な絶滅危惧種で日本で160羽しかいないとされる。アイヌの人々からは村の神様として崇められている。現在積極的な保護活動が行われている。

ホホゥでおなじみの猛禽類。夜行性で日中は暗い林などでじっとしているが、夜になるとネズミなどを捕食する。フクロウの羽には小さなギザギザが付いており、これによって音を立てずに飛ぶことができる。

フクロウ科