サメビタキよりやや大きく、お腹の縦のまだら模様が明らかに濃い。旅鳥で秋の渡りの時期に各地の明るい林の他、市街地の公園などでも見られる。

サメのように灰色がかったヒタキで鮫鶲。コサメビタキ、エゾビタキを合わせたサメビタキ属は見た目も近しく、Flycatcher の英名の通り枝から飛び立って空中で虫を捕らえては元いた場所に戻る行動がよく見られる。東日本では夏鳥で標高1,500m以上の亜高山帯の針葉樹林などに生息し、西日本では秋の渡りの途中で見られる旅鳥である。

サメビタキよりもやや小さい程度だが、背中はより淡くお腹は白い。夏に北海道〜九州の低山の明るい林などで見られる。目がクリクリして可愛らしく人気が高い。

夏鳥。日本三鳴鳥。オスは青色の羽の非常に美しい姿をしており「幸せの青い鳥」とも呼ばれる。鳴き声もキビタキに似た美しい声で鳴くが、オオルリは終わりにジジッと付くのが特徴。渓谷や山地の林などに生息し、目立つ木の上でさえずっていることも多い。

オスは喉が目を引く美しい赤色で、メスは赤色がないか、控えめに赤くなっている個体もいる。夏は北海道で繁殖を行い、渡りのタイミングで本州以南でも見ることができる。

青い体に長い足。主に北海道〜本州で夏に見られ、特に本州中部以北に多い。低山〜亜高山帯の笹のある林の地面付近を好むが渡りの時期には平地でも見られる。チッチッチッチとさえずる前に前奏が入るのが特徴。

日本三鳴鳥。その名の通り、馬のような大きな声でヒンカララと鳴くが、体はとても小さい。渓谷や山地の笹のある林などに生息する。さえずるとき以外は地上で生活することが多い。

南西諸島にしか生息しない日本固有種。赤い毛を聞き間違えてアカヒゲになったとされ、喉から胸元は黒い。コマドリと近縁であり行動も似ているところがある。絶滅危惧種。

近年独立種とされたアカヒゲの仲間。沖縄本島にのみ生息。アカヒゲと比べ、オスは脇腹に黒い模様がない。絶滅危惧種。

文字通り眉が白いキビタキ。旅鳥で日本海側の平地や山地の林に小数が渡来する。

夏に山地の林で美しい声でさえずる黄色い小鳥。高い木の上でしきりにピッピロリのように鳴くが、バリエーションが多く時に他の鳥やセミの鳴き声を真似たりもする。

秋の麦を蒔く頃に現れることに由来するという。キビタキに似ているが胸元はオレンジ色である。旅鳥だがその数は少なく、日本海側の離島や都市公園に現れる。

もともとオジロビタキの亜種であり見た目も非常にいるが、下クチバシが黄色味を帯びている。同じく旅鳥または冬鳥で、日本ではオジロビタキより見かける数は多く、森や林、公園などで見られるとされる。

尾羽の両側に白い部分があり、それを上下に振る動作が特徴的な小鳥。オスは喉がオレンジ色をしている。旅鳥または冬鳥であるが遭遇はまれで、平地から山地の林にいると言われている。

青とうっすらオレンジが特徴の美しい小鳥。瑠璃三鳥の1羽。北海道から四国の高地の暗い林などに生息し、冬になると南や低地の林などに移動する。オスが青色になるまでは2，3年の年月を要する。

冬鳥。オスは鮮やかな銀とオレンジ色をしており、メスは地味な茶褐色をしている。尾羽を揺らして左右を見ながら「ヒッ、ヒッ」と鳴く。公園や農耕地、河原の低木など止まっていることが多く、ナワバリを持つため決まった場所で見られる事が多い。人々からはジョビの愛称で親しまれている。

迷鳥。日本海側の島で稀に見られる程度。イソヒヨドリと比べ翼には黒い部分が多い。

オスは青い美しい姿に、口笛のような美しいさえずりをする中型の鳥。もともと海岸に生息していたが河川や街中でも見られるようになった。イソヒヨドリという名前だがヒタキ科の鳥でヒッヒッと鳴くこともある。また警戒時はゲゲゲとカエルのように鳴くことも。食性はトカゲやムカデなども食べるゲテモノ食らいである。

夏鳥で北海道の草原、本州北部、中部では高原でさえずる姿が見られる。オスの夏羽は頭や翼、尾羽など上面は黒色でお腹まわりは白い。その配色も相まって喉の橙色が際立つ。渡りの時期になると平地の農耕地、川原でも見かけるようになる。冬羽は全体的に褐色なり、秋の色に溶け込む。