周りの環境に溶け込み、姿を見つけることが難しいことから付けられた愛称は「湿原の忍者」。「ボォーゥ、ボォーゥ」と鳥が発するとは思えない鳴き声をする。湿地や草原の消失に伴い近年個体数の減少が著しい。絶滅危惧種。

ハスや葦などの植物がある場所を好むサギ。夏の湖沼で見られ、ハスの上を歩いたりガニ股で葦の茎に掴まったりする。サギ科ではあるがかなり小さい。準絶滅危惧種。

ヨシゴイよりも大きいが、それでもサギ類の中では小さい。夏鳥として日本に渡って来るが、個体数が激減している。絶滅危惧種。

南西諸島で一年を通して見られるサギ類。ヨシゴイよりも少し大きく、体の上の面は明るい赤褐色となっている。魚やカエルなどを食べる。

主に夏鳥として日本に渡って来るサギ類で、南西諸島では少数が冬に見られる。薄暗い森を好むが、林道に出てきたり、渡りの時期には都市公園に現れることもある。絶滅危惧種。

通称「空飛ぶペンギン」。日本各地で見られる水鳥だが、東北以北では基本的に夏にしかみられない。昼間は水辺の木陰などでジッとしていて夕方から活動する。人々からは「ゴイゴイ」の愛称でも親しまれ、運が良いと「ゴイゴイ温泉」も見せてくれる。

笹の葉のような羽を持つ紺色のサギ。日本では夏に飛来するが九州では年中みられる地域もある。警戒心が強く危険を感じるとすぐ飛んで逃げてしまう。九州の一部では釣りをするササゴイがいる。

頭が飴色をしているサギ。亜麻鷺と書くため亜麻色とよく間違われるが飴色である。暖かい地域の水田などに生息するが、牧草地などでも見られ、耕運機や牛のまわりでカエルやバッタなどを捕食する。近年生息地を北に広げている。

大型でやや青みがかったサギ。川・池・田んぼなどで見られ、ジッと立って1点を見つめていることが多い。飛ぶときはギャーと大きな声で鳴き、鯉や哺乳類まで丸呑みする。通称「アオサギ先輩」。

首に青紫色の線があるサギ。主に南西諸島で見られる。アオサギやダイサギなどと同じく、食べられそうな生き物は何でも食べる。

全長1m近くにもなる日本最大のシラサギ。全国的に年中見られ、川や田んぼをゆっくりと歩きながら魚やザリガニなどを捕らえる。冬には大陸からもう一回り大きい亜種ダイサギが渡ってくる。

ダイサギに似ているが大きさはコサギよりやや大きい程度である。夏に本州以南の田んぼや河川、池などで見られ、海ではほとんど見られない。近年数が減少してている。準絶滅危惧種。

小さなシラサギ。夏に本州〜九州で見られるが、南部では一年中いるものもいる。足を小刻みに震わせながら水中の小魚や昆虫などを捕食する姿がよく見られる。

黒色のサギ。本州以南で一年中見られ、海、特に磯を好む傾向がある。歩きながら魚類や甲殻類を捕らえて食べる。南西諸島には白いクロサギが生息しており「黒色型」「白色型」と言われる。

旅鳥で各地で稀にしか見られないチュウサギのような見た目のサギ。夏は後頭部に冠羽が生える。採餌方法はコサギと似ており、浅瀬に入って動き回りながら獲物を探したり、足を震わせて獲物を物陰から追い出したりする。内陸の水辺より海岸線を好む。準絶滅危惧種。