大集団で移動する胸がオレンジがかった小鳥。冬が近づくと日本各地の山地の林や農耕地などで見られ、草木の種などを食べる。「集まる鳥」が転じてアトリになったという説がある。

クチバシの大きいずんぐりとした褐色の鳥。そのクチバシで固いエゴノキの実も砕いてしまう。夏に北海道〜本州北部の平地の林などで見られ、冬には本州中部以南でも見られる。

イカルよりやや小さくクチバシの先が黒い。基本的には冬鳥で本州中部以南を中心に生息。木の上で生活し、群れで行動することが多い。

黄色いクチバシを持つ歌声の綺麗な小鳥。樹の上にいることが多いので、樹木の多い公園などで頭上から口笛のようなさえずりが聞こえたらイカルかもしれない。北海道〜九州の山林に生息するが、冬になると北日本のものは南に移動する。類似種のコイカルが混ざっていることがある。

オスは全体的に真っ赤なハイマツ帯に住む鳥。一年を通して生息する個体と冬に渡って来る個体がいる。ハイマツの実を主食としており、北極圏でハイマツの実が不作の年には渡って来る数が増加する傾向がある。

頬が紅色で口笛のような鳴き声の小鳥。本州以北の山地の針葉樹林などに生息し、冬になると平地に降りてくる。西日本では冬鳥。ソメイヨシノの蕾が大好き。亜種にはお腹もうっすら赤いものがいる。

紅猿子。紅色の姿をした尾が長い小鳥で、顔が猿のように赤くなっていることからこの名前が付いた。普段は北海道近辺の平地の林や草原に生息するが、冬になると本州以南に南下する。

マシコ類の中では大型。ベニマシコと比べて赤色が目立つ。冬に渡ってきて平地から山地で過ごすが数は多くない。

本州以南ではほぼ一年中見られる身近な小鳥。群れで行動し、田畑など開けた場所で大好きな草の種などを食べる。黄色い羽を広げてコロコロと鳴きながら飛んだり、電線の上でビィーと鳴いていたりする。

主に冬に日本各地で見られる、下クチバシが左右どちらかに曲がって交差している赤い鳥。これは松ぼっくりから種を取り出したりするのに活躍する。物事が食い違うことを「イスカのクチバシ」と言ったりする。

真鶸。冬に全国的に見られる黄色い鳥で平地や山地の針葉樹林、公園などでも見られる。群れで行動しタンポポの種や木の種などを食べる。

アトリ科