クマタカに似ていてハチを主食とするところから名付けられた。他の夏鳥よりも遅い時期に平地や山地の林などにやってくる。地中にあるスズメバチの巣などを掘り起こしては蜂の子などを食べるが、ハチに襲われても平気である。ハチクマの渡りは各地で風物詩になっている。準絶滅危惧種。

石垣島と西表島にしか生息していない興奮すると後頭部の羽毛が逆立つ。世界でも200羽程度しかいないとされ、最も絶滅の危機に瀕している鳥類の1種。人間による開発の影響が大きい他、餌となるカエルなどを獲る際に車にひかれてしまうことも多い。

黒褐色の頭に鋭い目を持つ大型のタカで「森の王者」と呼ばれる。全国の低山〜亜高山帯の広葉樹林に生息する留鳥だが、その数は少なく絶滅の危機に瀕しており、その力強い姿を剥製にするために密猟が行われたり、営巣地への立ち入りへの影響などが問題視されている。木に止まっているときは数本の冠羽を逆立てるかわいい一面もある。

山岳地帯に暮らす黒褐色の大型のタカ。本来は草原の鳥であり「空の王者」とも呼ばれる。かつて人間が伐採して開けた場所で暮らしていたが、放置林の増加などで数が減少し絶滅の危機に瀕している。名前の由来は諸説あるが、狗鷲と書くように天狗のモデルとなったとする説がある。

見た目はハイタカに似るも全長30cm弱の日本最小のタカ。留鳥であるが冬になると暖かい地域に移動する個体もいる。平地から山地の林の他、市街地の公園などでも見られる。カラスを威嚇するためか、オナガが近くによく巣を作る。

背中は灰色だが元々は「はやき鷹」が転じてハイタカになったとされる。主に北海道・本州・四国の林や農地、また都市部でも見られる。九州以南では冬鳥。ハヤブサのように急降下して小鳥などを捕食する。準絶滅危惧種。

蒼灰色の代表的なタカ。九州以北では留鳥であり、平地から山地の林、海岸の松林などに棲む。近年では生息域が広がり都市部の公園などでも見かけることが多くなったが、営巣地に人が集まって育雛放棄するなどトラブルも起こっている。準絶滅危惧種

飛翔姿は一見トビにも見えるが、チュウヒは翼をVの字に保って飛翔する。主に冬に本州〜南西諸島の農耕地や葦原、草原などで見られる。北海道など一部では留鳥。「宙飛」からその名が来たとされる説があるが、実際は低空を飛ぶことが多い。絶滅危惧種。

灰色をしたチュウヒ。冬に全国の葦原や草地などにやってくるがその数は少ない。オスは繁殖期になると「ピュウ」と鳴きながらディスプレイフライトをする。鳥好きからは「ハイチュウ」と呼ばれる。

凧のように上空を旋回しピーヒョロロロと鳴く大型の鳥。最近は人間の食べ物を盗み去ることもある。

全長80cmを超える日本最大のワシ。流氷がくるような地域に生息する。沿岸域で魚やウサギ、水鳥などを狩り、また死肉を食べに流氷の上に降りてくることもある。

飛翔時に真っ白の尾が目立つワシ。北海道では一年中見られ、冬には本州中部以北でも見られる。海岸や河川などに生息し、魚だけでなく水鳥や死肉なども捕食する。絶滅危惧種。

頭の白い大型のワシ。日本では北海道など一部の地域で稀に見られる程度。魚や死肉を食べる。かつて乱獲などで絶滅の危機に瀕した。アメリカの国鳥。

主に夏に本州〜九州にかけて見られるタカ。沖縄では冬鳥。水田などの餌場のある里山で暮らしトカゲやカエルなどを捕食する。渡りをするタカとしても有名。絶滅危惧種。

狩りの時に"野を擦る"ように飛行することからノスリと呼ばれるが諸説ある。主に東日本に生息するが、冬には西日本でも見られやすくなる。農耕地や草原を飛びながら餌を探しネズミやモグラを捕食する。

タカ科